『風で織るタオル』。全製品100%オーガニックコットン。今治の中でも独特の世界観を放つタオルブランド。
1953年に愛媛県今治市に創業したタオル製造会社「IKEUCHI ORGANIC」。
今治タオルって有名ですよね。”今治”っていうフレーズがついているだけでこの製品いいかもって感じてしまう。
今回ご紹介するのは無数にある今治タオルブランドの中でも、他の企業にはない独特な取り組みを多くしている「IKEUCHI ORGANIC」さんについてです。
今治で製造されているタオルの中でもこの企業にしかない、この企業でしか作れない様々な魅力があります。
ブランドについて
IKEUCHI ORGANICは比較的早くから独自のオーガニック路線を打ち出しています。
最近は環境問題などもありたくさんの企業がオーガニック路線で展開していますよね。そんな中でIKEUCHI ORGANICは1989年に誕生した「エコマーク」をすぐに取得し、環境に配慮した自社ブランドタオルを展開しました。
※これがエコマーク。環境省所管の財団法人日本環境協会によって1989年に制定された環境保全に役立ち、環境への負荷が少ない商品のための目印。
1990年には「オーガニックコットンを栽培しよう!」と発案されていたというから驚きです。環境問題がメディアに多く取り上げられるようになるずっと前から環境のことを考えていたというのは信頼できる情報じゃないでしょうか。
1さらに1998年にタオル業界初の環境マネジメント規格ISO14000を取得。
※ISO14001は、環境マネジメントに対する国際的な認証。ISO14001のもと、組織や企業は、継続的に環境への負荷を低減させる仕組みを構築する必要がある。
タオル業界初ですよ。すごい。
そもそもタオル製造には大量の水が必要不可欠です。今治市は川が密接している地域だったためタオル製造に適した土地として発達したそう。
自然とともに発達したからこそ環境に対しての意識も高ったのかなと思っております。
そして2002年には100%風力発電で自社の使用電力をまかなう日本初の企業に。
そのためIKEUCHI ORGANICが作るタオルは「風で織るタオル」と呼ばれることも。なんて素敵な響き。
また全製品にQRコードがついており、一枚のタオルができるまでのコットンの産地から出荷に至るまで、すべての工程が閲覧可能になっています。
ここまで自然を考えぬいてきた企業ですが、まだまだ先を見据えて行動しており、次の行動指針として2073年までに“赤ちゃんが食べられるタオルを創る”という。
生産に使われる電力はすべて風力発電。
全製品100%オーガニックコットン。
QRコードで工程が閲覧可能。
昔から自然を考え、様々な取り組みをしている他には見られない独特な企業。
そんなIKEUCHI ORGANICな製品を一部ご紹介。
製品ご紹介
・コットンヌーボー
コットンヌーボーは毎年その年の出来を味わい愉しむワイン、ボジョレーヌーボーのようにタオルの風合いの違いを愉しんでもらおうというコンセプト。
なんと前年に収穫されたオーガニックコットンだけで作られているのです。
今年は「驚くほどのしなやかさと力強さを持った柔らかなタオル」に仕上がっているとのこと。
2011年に始まったコットンヌーボーだがもともとは糸を年度ごとに作ることが不可能だからとボツになった企画だったそう。その後に当時日本では流通していなかったタンザニア産のオーガニックコットンの輸入に伴い、収穫年度で区切った糸を仕入れることに成功したという。
そこから14年…。毎年風合いが違うタオルをお届けしている。
プレゼントや自分へのご褒美でも、ワインのように毎年変わる風合いを楽しみながら使ってみてください。その時しか味わえない特別な体験になりそう。
・オーガニック1040 デュべ(布団カバー)
超軽量タオル生地でつくったサラサラ爽快な布団カバー。
デュベって?
聞きなじみのないワードだけど実はよく見る光景。
ホテルや旅行先で見る羽毛布団って足元がシーツで巻き込まれていたり、上に帯状のライナーがかけてたりしませんか?
このシートで包んだベッドメイキングの方法のことを”デュベスタイル”と呼ぶそう。
そんなデュベカバーを超軽量タオル生地でサラサラ爽快な新触感で作ったのがこちらの製品。
タオル生地を布団にってちょっと蒸れそうとか寒そうとか思ったりする。
だけどオーガニック1040は通常のタオルの半分の細さの糸を使って極限までパイルの長さを短くし、極めて緻密に織り上げ作られた製品。
IKEUCHI ORGANICの通常タオルと比べると約60%の軽量化を実現し、サラサラとしたタオル生地に。
なので爽やかな清涼感を持ちながら、蒸れ感がなく汗をすっと吸ってくれるので、寝苦しさを感じることがない気持ちの良い感触に仕上がっている。
夏場は肌掛け布団を入れてさらっと涼しく。
冬場はデュべとタオルケットを重ねて使えば十分すぎる暖かさに。
寒い時期に布団から手を出して触れても冷やっと感じることがなく、オーガニックコットンならではの温かみや優しさを感じることができる。
チャコールグレイとネイビーの二色展開なのがまたどんな部屋にもピッタリはまってくれそう。
まとめ
タオルって毎日使いますよね。
日常生活に欠かせないものですが安いのでいいやって買ったら、洗っても臭かったり、顔を拭いたら生地がぽろぽろ顔にくっついたり。
毎日使う、手に触れるものだからこそ、ぜひ良い、面白い素敵なタオルをいかがでしょうか?