more trees design

国内の間伐材を利用し世界各地の森づくりを推進する日本の森林保全団体。

more trees(モア・トゥリーズ)は、2007年に音楽家の坂本龍一が立ち上げた団体で、現在は建築家の隈研吾がトップを務めています。

その目的は日本の森林を保護すること

森林を保護するとはどうゆうことなのか?


日本は森林が多い国で、国土の約2/3が森で覆われています。

日本が自然豊かな国というのはなんとなく知っている方は多いと思いますが、実は戦後に木材の不足を補うため、国が積極的にスギやヒノキを植林した結果なのです。

最初から自然が豊かということではなく、先人の行動があったからこそ今の森林があります。(花粉症の方は恨むかもしれませんが。)

ただその後、海外から輸入される木材との国際競争や、近代化に伴う木材需要の低下から木材価格が下落し、日本の林業は衰退してしまいました。

私たちが使用する木材の7割を輸入に頼るようになってしまったのです。

本来人の手で植えられたスギやヒノキは定期的に手入れ(間伐や枝打ち)が必要ですが林業が衰退し放置されてしまっている現代。

more treesはこのような状況を改善するために国産木材の有効活用や間伐の推進など幅広く活動。

「都市と森をつなぐ」をキーワードにさまざまな取り組みを行っている「more trees」にはSDGSとか関係なく、日本がもつ自然のポテンシャルを引き出していきたい、そう感じさせる取り組みを多く行っています。

さて、これから紹介する商品たちは「more trees design」という「more trees」とはちょっと違うシリーズの製品たちになります。

「more trees design」は森林保全団体「more trees」から派生する形で2010年に設立された会社になり、more treesが国内外の森林保全活動を軸足においているのに対し、more trees designは都市部でのアウトプットに重きを置いています。

ここでは「more trees design」のオリジナルプロダクトの製品をご紹介します。

ただ本来は幅広く活動しており「森の恵みを使ったオリジナルプロダクトの企画・開発・販売」「店舗やオフィスなどを木質化する空間デザイン」「イベントの企画制作」など、素敵な事例が多くあるのでご興味がある方は公式サイトをご覧になってみてください。

※商品の売上の一部は、坂氏が代表を務めるNPOボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)の活動と、more treesの森づくり活動に寄付されます。

製品のご紹介

つみき

「つみき」のデザインを手掛けたのは、世界的建築家である隈研吾氏

隈研吾氏は幼少期から根っからのつみき少年で、「つみきは僕の人生にとって重要なものです。建築を志すきっかけになったのも、子供の頃ひとりで延々とつみきで遊んでいた体験が大きい。」と話すほど。

more treesが取り組む “森づくり” に賛同し、お互いの想いが重なり合った結果新しい形の「つみき」 が誕生した。

計算し尽くされた「つみき」のフォルムには繊細かつ正確な作業が求められるため機械で製造することができない。

一つひとつ職人の手で丁寧に作られた「つみき」は、木のあたたかみとともに手作りのあたたかみも感じることができる。

[つみき ¥6,600~]

シンプルな木材だからこそ色を塗ったりしてもいいし、特徴的な形だから普通の積み木じゃ作れないような好きな形を作れる。

何層に重なっても絶妙なバランスで保たれる姿はどこか神々しく感じる不思議な製品です。

あと子供のために買ったあと使わなくなってもおしゃれに積んでおけるのもいいですよね。玄関でもリビングでも飾れるので、将来はインテリアとして使えるのが素敵です。

子供が使ってたおもちゃってその当時の思い出が色濃く残っているので捨てるのがなんか寂しいけど、おもちゃすぎる見た目だと押し入れにしまっておくか捨てるしかなくなる。だけどこのつみきなら飾って置ける。

テーブル

国内外の様々な地域で被災地支援に取組んできた建築家・坂 茂氏が、2016年4月に起きた熊本地震への支援の一環として製作した「テーブル」。

[テーブル ¥74,800]

熊本県小国町の小国町森林組合と協力し町の特産である小国杉を使って製作。

坂 茂氏のアイコニックな紙管によって脚の長さを調整することができ、ローテーブルとしてだけでなくダイニングテーブルなどとしても使用することができます。


製品のご紹介ではないですが、

2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震に際し、坂が考案した紙管でできたフレームに布を掛けて完成する「紙の間仕切りシステム(PPS)」を設置する被災地支援プロジェクトが現在進行中です。

ぜひ地域の復興を願うとともに、このテーブルを通じて国産材活用の気運を盛り上げていきませんか? 

※災害支援活動への募金を受け付け中↓

https://shigerubanarchitects.com/ja/news/2024-noto-peninsula-earthquake-disaster-relief-project/

まとめ

日本の国土の約7割は森林ということを皆さんご存じでしたでしょうか?

意外と知らない方も多いのかなと思います。

more treesの≪なぜ、日本の木を使うのか?≫という部分を以下抜粋しました。

日本の国土の約7割は森林です。その4割が人の手によって植えられたスギやヒノキなどの人工林です。人工林には適切な間伐・整備が必要となり、伐った木を有効に活用するためのサイクルがなければ、森は荒れて、地域は活力を失ってしまいます。一方で、日本の木材自給率は30%以下(2015年現在)。 国土の2/3が森林に覆われているにも関わらず、使用する木材の多くを輸入に頼っているのです。 more treesではこのような状況を広く人々に伝えるために、国産材マーケットの活性化に取り組んでいます。伝統的な技術を育んできた地域に注目し、木のぬくもりを通じて森と都市がつながるために、more treesオリジナルプロダクトが生まれました。オリジナルプロダクトを通じて、製品の魅力と共に日本の木の柔らかな風合いやぬくもりを伝え、国産材の利用推進に努めていきます。 more treesオンラインストアの売上の一部は、more treesの森づくりに活かされます。

引用元:https://more-trees-design-jp.stores.jp/about#:~:text=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%9B%BD%E5%9C%9F,%E3%81%8B%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

自然は大切ということを理解していない人はいないと思いますが実際に行動を起こしているかといわれると少しちがう。実際に活動をしている団体があることを多くの方が知れば一人一人の行動も変わってくるのかなと信じています。